【中級者向け】司法書士試験 一問一答5問 ― 民法・不動産登記法・商業登記法・民事訴訟法・供託法

第1問(民法・相続/相続させる旨の遺言と対抗要件) 問: 被相続人Aが「甲不動産を長男Bに相続させる」旨の遺言を残して死亡した。次男Cは遺言の存在を知らないまま、自己の法定相続分に基づく相続登記を経由したうえ、当該持分を第三者Dに譲渡して登記を備えた。Bは自己の法定相続分を超える部分につき、登記なくしてDに対抗できるか。 ...

司法書士試験 一問一答 中級者向け5問【民法・不動産登記法・商業登記法・民事訴訟法・供託法】

第1問(民法・相続/詐害行為取消権) 問: 被相続人の債権者は、相続人がした相続放棄を民法424条の詐害行為取消権によって取り消すことができるか。 答: できない。 解説: 最判昭和49年9月20日(民集28巻6号1202頁)は、相続放棄について「既得財産を積極的に減少させる行為ではなく、消極的にその増加を妨げる行為にすぎず、かつ、身分行為としての性質を有する」として、詐害行為取消権の対象とならないと判示した。民法424条2項が「財産権を目的としない行為」を対象から除外していることとも整合する。 ...